Economist読む隊・夏祭り参加記録
昨日はid:kany1120さんに誘って頂いた The Economics 読む隊 に参加してきました。
活動内容はEconomist誌の記事を段落ごとに和訳してゆくという単純なものですが、英語の勉強だけでなく経済関連の勉強もできて社会音痴の僕には非常にためになりました。
記事や議論の内容で特に印象に残ったあたりをピックアップしておきます。
間違いなどに気づいた方がいらしたらご指摘いただけたらとても助かります。
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題材:Face value: Bank to square one
Face Valueという項で経済界で注目を浴びている人にスポットを当てた内容の記事が連載されているらしく、今回は2007年に投資銀行の新会社を立ち上げたKen Moelis氏に関するもの。
Moelis氏は過去25年間に渡って様々な投資銀行に勤め、倒産や合併など様々な場面を経験しています(paragraph 1)。
それらの経験を通じて、投資銀行のあるべき形は大企業でなく、 "boutique bank" と呼ばれるような小規模で特定の領域に特化したタイプのものであると考えました(paragraph 2,3 あたり)。
そして実際にMoelis & Cmopany という会社を立ち上げてその考えを実践し、特にM&Aのアドバイス業務(アドバイザリー?)で成果を上げて設立数年で大躍進を遂げたようです(paragraph 4,5 あたり)。
景気後退が続いてM&Aが活発に行われなくなってからも、借金返済の見直しに関するアドバイス業務に力を入れて収益を確保し、最近はアジア進出に向けてオーストラリアオフィスを新設したり、金融商品の取引における安全管理に力を入れるなどしてさらなる発展を目指しているようです(paragraph 6,7 あたり)。
ただ、大銀行も再び息を吹き返そうとしているし、リーマン・ブラザーズやベア・スターンズなど失墜した大企業につとめていた人があらたなboutique bankを設立する動きなどが進んでおり、競争は激化しています(paragraph 8 あたり)。
Moelis氏は新たなアイデアと素早い対応により会社を発展させ続けることができると考えているようですが、彼がつとめていた銀行も多くが倒産したり吸収されていることからもわかるように、投資銀行の栄枯盛衰は急速であり、銀行員もまた激しく移り行く存在です(paragraph 9 あたり)。
適当に要約すると上のような感じですが、他にもディスカッションにおいて面白い話がいくつか聞けたので以下にメモしておきます。
受け売りで書いてるので間違ってたらすみません。
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- 昔はアメリカの投資銀行もインフラ系のような安定した会社に低利の貸し出しをするような仕事を好んでいた。
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- しかし、東欧系の移民など新たにアメリカに進出した人が中心となってハイイールド債のように、高利回りな分リスクの高い債券が使われ始めた。
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- 当初は上記のような債券は「ジャンクボンド(くず債券)」と呼ばれていたが、ハイイールド債を一般に広めて『ジャンクボンドの帝王』と呼ばれたのが課題文にも登場したMichael Milken。インサイダー取引で捕まったらしい。
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- ボンドとは債券のこと。資金を調達するときに資金を受け取る側が差し出すもので、ボンドの内容と借り手の業績・安定性などを総合的に判断してレバレッジ(信用増しが決まる(やはりレバレッジという概念にまだピンときていない..)
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- paragraph4に出てきたロスチャイルドは、ラザールフレールなどとともに古株のboutique bankとして有名。ナポレオンの時代に、戦況によって株価が変動するため、ロスチャイルドは早馬を飛ばしていち早く戦況を知り、株の売買を行っていたため、ロスチャイルドの動きによって戦況がわかるような雰囲気になっていた。その意識を逆手に取り、英国の株を売りに出すことでナポレオンが勝利した(英国の株が下がった)と思わせ、周りがそれにつられて英国株式を売りに出した直後に買い占めて大もうけしたというエピソードがあるらしい。賢い。
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- 税金逃れの場所として資金をtax heavenと呼ぶ。スイスの大銀行であるUBSが脱税関連で今年問題になったらしい。右は関連したことが少し書いてあった記事http://etfinsight.jp/information/view/462
うーん、やっぱり実際にそういった仕事に関わったことがないとピンとこない部分も多いですね。。
楽しかったのでまた参加しようと思います。
参加者の皆様ありがとうございました!