自分の立ち位置 〜JTPA2009参加に向けて〜

これからJTPAに参加し、主体性をもって有意義な体験をする上で、どうも自分自身について整理し、立ち位置を考えておく必要性が出てきたように思う。何となくだけど。

他の参加者には、起業されている人、技術者として成果を出している人、国内・海外で頑張ってる学生など色んな人がいて、それぞれ面白くて魅力的だから、感化されたのかもしれない。


では、ちょっと自分のことを書きます。
多分、読んで得るものはあまりないですが、よかったらどうぞ。


僕は日本の大学院で修士課程を2回経験しており、現在2つ目の研究室でバイオ関連の研究をしています。
ダブルマスターとか書くと格好良さげだけど、そんないいもんではなく、右往左往した結果ここにいる、という感じ。

<大学院1年目(フィールド系の農学研究を始める)>

大学院で農学系を専攻してから、この分野でなんか面白いこと出来る人になりたいな、農業に貢献する研究できるといいな、とか漠然と考えていた。

なにもわからなかったので、研究の傍ら本を読んだり、農業法人に出向いて短期間働いてみたり、自分でも植物を育ててみたり、よくわからんおっちゃんと火炎放射器で雑草燃やしたり、いろいろやってみたんだけど、なーんも見えてこなかった。オジギソウはすくすく育ったけど。

戦略がないまま動くからですね。焦ってはへこむ毎日。

特に悩んだのは、農業と農学の乖離について。
農業法人に行った時に、ビジネスとして農業の世界で戦っている社長さんなどを目の当たりにして、自分のやっている農学研究の意味がよくわからなくなった。

<大学院2年目(分野転向)>

で、専門技術を身につけられそうなバイオテクノロジーに逃げ込んでみた。博士課程から入るのは断られたので、改めて修士課程を受け直し、研究を続けた。

頑張ったけど、楽しむ余裕がなくなっていたし、楽しくて笑うことが殆どない時期だった。
そうすると、結果も出ない。


自分の立ち位置が掴めなかった。なにがしたいのかわからん。
相変わらず農業と農学の乖離にも悩んでいた。


自分の立ち位置が分からず、自分の存在価値が感じられないってのは非常に辛いことだな、と知った。

福沢諭吉翁の心訓に
「世の中で一番寂しいことは、仕事のないことです」
みたいな一節があったけど、そんな感じ。


んで、すこし休んで本ばかり読んでいる時期があった。
確かその時に梅田望夫さんの本も読んだのだと思う。前向きな言葉が、薬になった。
いろんな本に元気をもらった。

<大学院3年目(ここ1年くらいで起きた変化)>

その後、方針を変えた。農学と農業の乖離とか、大きすぎるテーマを追うのをやめた。
たしか斉藤孝さんが書いていた、インプットは幅広く、アウトプットはレーザービームのように狭く、といった話も参考にした。

取りあえず、実験に集中することにして少しずつ足場を固めた。
徐々に成果も出せるようになり、元々学ぶのが好きだったのもあって研究にやりがいを感じることができ、楽しめるようになった。
幸いバイオテクノロジーは医学でも農学でも使う技術は共通点が多いので、異分野も楽しみながら学ぶことができた。


少しずつ少しずつ暗い気持ちが晴れ、知識の幅も少し広がった。
好循環が生まれ、ようやく成長を実感できたし、居場所もできた。
自然に笑えるようになったのが非常に嬉しかった。

で、今はまあまあ楽しくやってます。
卒業まで自分なりに全力で研究するモチベーションがあり、悪くない感じです。

<終わりに>

ぐだぐだ書きました。まあへこんでいる時期が長かったけど、なんとか前向きに生きてる感じです。
農業には貢献できてないけど、まずは自分がやりがいを感じることの出来る分野で全力を出そうという方針でがんばってます。

ここまでの経験を通して学んだのは、自分の弱さとか、楽しむことが大事とか、そんな普通のことです。

で、自分が楽しみながら働く上で、いい出会いの詰まっていそうなJTPA2009への参加を決めました。
修士1年で進路も決まってないけど、取りあえず全然知らないシリコンバレーの環境を「見たい」と思いました。
それで何が見えるかは自分次第だし、すぐに見えなくても考え続けたい。いい変化を楽しみたい。
その上で、自分がワクワクできる仕事を探し、頑張ろうと思う。
そんな感じです。

うーん、こんだけ書いて特にまとまってないし、書くほどにしょぼい奴だなあと思いますが、思ったまま書きました。
こんなもんですが、皆さんよろしくお願いします。