遠方の友人は僕に力をくれる

九州で住んでいた寮の友人(id:sebone8)がmixiに書いた日記が印象的だったので、以下に引用します。

告知に関しては九州で開催されるものなので、参加できる人はいないと思いますが、上映される映画の名前や内容に興味を持つきっかけになれば幸いです。

なるべく自分の言葉で語りたい。でも語彙力や、知識や、意識や、経験や、当事者性やその他さまざまなものが足りないのか、なかなか自分の言葉をつむぎだすことができない。そもそも「自分の言葉」って一体何なのか、よくわからない。
だから、「いい」と思った文章を借りることにする。それは、そもそも自分が何を語りたいのか引用を読んでくれる人と一緒に考えたいからだし、「いい」と思える文章は広く読まれてほしいからだ。

====≪引用開始≫====

パレスチナを考える」ことをやめないのは、パレスチナがひどい目にあっているからではない。気の毒だからでも、かわいそうだからでもない。そうではなく、これほど長いあいだ理不尽な占領を受け続け、くりかえしくりかえし攻撃され、破壊され、殺戮され、陵辱され、自由を奪われ、そのうえさらに、国際社会の無関心と無理解にさらされ続けながら、それでもなお、パレスチナが抵抗することを決してやめない、その不屈の人間精神に敬服するからだ。どんなにうちのめされ、どんなに希望をうちくだかれても、決して抵抗することをやめないその姿勢に、自由と正義と生をもとめ続ける人間の潜勢力(ポテンシャル)をみるからだ。「パレスチナを考える」ことは、中東地域の政治や世界情勢を考えるにとどまらず、それをつきぬけた先にある、「人間とはなにか」という根源的な問いを考えることだ。いったい人間はどこまで残虐になれるのか?人間はどこまで憎しみあうのか?人間はどこまで抵抗し続けることができるのか?あるいは、ひとはどこまで無関心になれるのか?ひとは歴史から学ぶことができないのか?ひとは憎しみをこえて和解することができないのか?「パレスチナ問題」とは、「政治」や「紛争」の問題であるのみならず、「芸術」や「文学」や「哲学」がつねに問いつづけ、そしてなにより、あなたやわたしたちが、みな同じくそうであるところの、あの「人間」の問題なのだ。もういいかげん、人間に絶望すべきなのか?それともまだ、希望をもつべきなのか?その問いのこたえが、パレスチナで起きることと、それをめぐって世界で起きることのひとつひとつに賭けられている。

====≪引用おわり≫====
ブログ「イルコモンズのふた。」より(URL:http://illcomm.exblog.jp/


本題の告知です。
パレスチナに関する映画「レインボー」の上映会を開催します。
映画を通して、パレスチナ問題について考えてみませんか?
以下、詳細です。

2009年2月11日(水) 15:00 - 17:00
@九州大学国際ホール(福岡市東区箱崎6丁目10番1号  Tel:092-642-2111)

【参加費】無料

【主催・問い合わせ】九州大学法学部出水ゼミ
担当:藤原  E-mail:sebone8@gmail.com

【上映作品】レインボー
パレスチナ/41分/2004年/監督:アブドゥッサラーム・シャハダ)
占領下で破壊され、奪われ続けるパレスチナの人々の生活と生命。その痛み、悲しみをレンズに焼きつけるかのように、カメラはまわる。
●アース・ビジョン 第14回地球環境映像祭 アース・ビジョン大賞●

以上。
ふるってご参加ください!

導入部の彼の文章、引用文を含め、いいな、と思ったので紹介しました。

常に学び、考え、動いている友人からは刺激と力をもらえます。
この文章を読んで、なにか「考える」ことを共有して頂けたら嬉しいです。