東北で思ったこと・これからやること

3月後半、シリコンバレーから帰ってすぐに学会発表があり、東北へ向かった。
発表後すぐに帰るのももったいないので、1日延ばして東北に滞在した。その時のことを少し。

東北で行きたい場所として、最初に思いついたのが宮沢賢治の街・花巻だった。大ファンというわけではないけど、宮沢賢治の小説は好きだ。
賢治関連の施設はある程度見たことがあったので、花巻のまちをのんびりと歩いた。シリコンバレーであったことや、これからすべきことを考えていた。

これからやるべきこととして浮んだのは
・英語を学ぶこと(海外で生活する基礎力をつける)
・ITの知識や技術を取り入れること(時代にあった能力を磨く)
・論文を書くこと(自分の今の仕事をしっかりやる)
など。しっかり進めるつもり。

ただ、劇的な日々が一区切りついて一人歩いていると、孤独を感じた面もあった。
就職活動もまだ続いているし、自分がどのような場所にはまるのか不透明な状況で、不安も感じる。

そもそも僕にはこれまで定まった所属が無かったなあとか思った。
神奈川の小学校→東京の中高→北海道→九州→東京と移り、家族ともさほどしっかりとした関係を築けないまま流れている。故郷といえる場所がないな、と思う。

やや感傷的な気分と、花巻に行く前に仙台で購入したブローチが何となくマッチしていた。

破片をそのまま使った大胆なブローチ。作者は、木村浩一郎さん。漆塗りの技術をベースに独自の世界を構築し、海外でも高い評価を受けている仙台が誇るデザイナーだ。
(お店の場所は http://www.love-international.jp/shop.html 知ったきっかけは『絶望に効くクスリ』という漫画の8巻。)


このデザインには
壊れたのは、終りではなくて始まりなのではないか。壊れてから始まるものも、あるのではないか


バラバラに離れているようで実はどこかでつながっているのではないか


といったメッセージが込められていて、あの911をきっかけにつくられたらしい。


うまく言えないけど、僕も、自分が飛び散った破片のような存在に思える時がある。
詩的な表現のようだけど、所在なさに不安を感じたり、悲しんだりしてるだけで、ひどく格好悪い。
でも、村上春樹さんの表現で言えば卵のようなものである人間は、激しく枠組みが変化する時代の中で、皆どこか脆く崩れそうな部分をもっているように思う。村上さんの話とはずれてるかもしれないけど。

とにかく、自分にとっては、上記のメッセージは大切なものに思えた。
すがれる土地もないから、僕は何らかのかたちで人とつながることで自分の存在を保とうとしている。
すっぽりとはまる場所はなかなかないかもしれないけど、どうにかやっていきたいなあと思う。



・・まあ、真面目っぽい話はこの辺にして、新年度ということで多少の衣替え。新しい試みを入れてみます。
別館のような目的で、別のブログを立ち上げました。

このブログは真面目路線に走りがちなので、こちらはアホ路線です。役に立ちませんが息抜きにどうぞ。
小ネタ館
普段はだいたいどうでもいいことを考えてます。



もう一つ。
Blog not found
こちらは、人に見せる用ではなく、英作文に慣れるためのもの。間違っても2・3文でもいいからほぼ毎日英文を書くことを目標につくりました。一応紹介。
完全に自分自身のためのものなんで、見てもなんも面白くないとおもいますが、文法間違いなど指摘してくれたら嬉しいっす。




少しずつ色んなことに挑戦してゆきますんで、今年度もよろしくお願いします☆