勝間和代さん
最近、勝間和代さんの本を何冊か読んでいます。
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
ブレイン・ティーザー ビジネス頭を創る100の難問
などを読んだのですが、個人的に特にお勧めしたい一冊を以下に紹介します。
勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本
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日本が抱える問題として主に
1.男女共同参画(というか働く女性に関する問題全般)
2.ワーキングプア
を扱っており、1に関しては漫画家の西原理恵子さん、2については作家の雨宮処凛さんとの対談を交えて話題を展開している。
西原さんは昔から漫画を買って読んでるし、雨宮処凛さんも最近よく本屋で書籍を目にすることもあって購入しました。
1の話題については、日本という国がいかに働く女性に優しくないか、また子育てへの配慮がないかということが詳しく書かれています。例を挙げると
・育児手当などの家族対策費が少ない p71
(GDPの0.7%。ヨーロッパの高い国では4%くらい)
・管理職、女性議員の割合が他国に比べてとても低い p125
など。
実証研究や分析から、
「同じ業種、同じ業態であれば、日米共に、女性採用比率が高い企業のほうが競争力が高い」
という結果が出ているようで(p132)、女性差別は戦略的にもまずいようです。
他にも夫婦の問題、世界の貧困の問題など様々なテーマについて面白く語られてて、とても勉強になります。
対談の動画はこちら。
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee167344.flv
2の話題については、
ボトムアップのシステムが整備されていないことで優秀な人・頑張ってる人が報われる機会が減ること、正社員として働けている人にも不安感が溜まること、ワーキングプアの層に不満・恨みがどんどん蓄積していることなどあわせると、かなり深刻だと思いました。若者の努力が足りない、といった浅い話ではないですね。
勝間和代さんはエリートコースを進んで成功しているタイプということもあって、これまでの多くの著作は学歴も高く優秀な人向けのものが多いようですが、この本は全く異なるタイプの2人との対談を加えたことで、全ての人に共有できる作品になっていることが魅力です。
勝間さんはChabo!という活動に参加しており、著作の印税の20%が世界の難民・被災民の自立支援に使われるようなので、本を買うとちょっといいことした感も味わえます。いろんな面でお勧め。
<参考>
・勝間和代のクロストーク
毎日jp上で、経済に関する様々なテーマについて勝間さんが提言してます。読者からの意見も紹介。
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/
・勝間和代さんのブログ
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/
ちなみに本日のブログでも、以下のようなことを書いてらっしゃいました。
明るくいきましょう。
「若者が暗い国」の解消というのは、私の大テーマですので、できる限り、いろいろなところでメッセージを発していきたいと思います。